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赤い【目】を持つ少女/ヒロアカ長編

第23章 抗う運命




轟「」

『………』

轟「?」

『わ!な、何?って凄いケガ!大丈夫!?』

轟「あぁ、俺は大丈夫だ。ボーッとしてどうした。何かあったか」

『……ううん、何でもないよ!』

轟「……そうか」

その後の授業もあまり手につかず、ただ淡々とこなした

緑谷もまた集中出来ず、教科書を間違えたり、救助訓練で溺れたりしていた

『(デクくんも気になるよね……そりゃそうだ…)』


元気が出ないまま寮へ帰った

上鳴「〜!ちょうど良かった!」

『?』

上鳴「これ、今砂藤が作ってくれてさ!」

テーブルには小さないちごのタルト

『タルト…!砂藤くんタルトも作れるの!?』

砂藤「すげえ食いついてきた…!練習だよ、練習。たまには違うものも作ってみようかなーって…食うか?」

『いいの!?』

お皿に乗せてもらい、一口頬張る

『おいひい〜〜〜……』

上鳴「ははっ、よかった」

『?』

上鳴「朝から元気ないから心配したんだぜ〜?」

『う……ごめん…』

砂藤「大丈夫か?」

『うん、こんなに美味しいタルト食べたもん。また頑張れそうだよ!ありがとう、2人とも!』

砂藤「おう!」

上鳴「へへっ」

『そういえばみんなは?』

上鳴「まだ帰ってきてねえ奴もいるけど、部屋にいんぜ」

『じゃあみんなも呼んで…』

上鳴「タルトはこれしかなくってさ!他の人には内緒な」

『そ、そうなの…?いいのかな…こんなに美味しいもの黙って食べて…』

砂藤「また作るからよ!」

『…そう?じゃあ…3人の秘密ね!』

内緒の小さないちごのタルトは3人の小さな秘密になった

上鳴と砂藤は小さく拳を合わせた


―――翌日―――


切島、麗日、蛙吹が学校へ来ていた

上鳴「切島コラァ!!」

切島「ん」

上鳴「お前名前!!ネットニュースにヒーロー名!!載ってるぞスゲェ!!」

芦戸「梅雨ちゃん麗日あ、すごいよー!名前出てる!!」

麗日「うへえーー、嬉しいなァ、本当だ…!」

蛙吹「どこから撮ったのかしら」

葉隠「うらやまー!」

芦戸「すっごいねー!もうMt.レディみたいにファンついてるかもねえええ!!」



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