第22章 オーバーホール
部屋からものすごい騒音が聞こえる
壁を蹴る音や本が落ちる音がドアを挟んで聞こえていた
『(私……できるのかな…)』
しばらくすると音は止み静かになった
バタンッ
通形「失礼しまァす!!」
バブルガール「終りました?もの凄い音立ててましたけど」
ナイトアイ「採用だミリオ」
『!』
通形「わぁすごい!!やったあ!!」
緑谷「ええ!?全く達成できてないですけど…」
ナイトアイ「次は貴様だ」
『は、はい…』
3人は部屋を出た
ナイトアイ「…」
『はい』
ナイトアイ「…… 治夜と風実の娘か」
『そうです』
ナイトアイ「……親の死ぬ姿を見て…本当にヒーローになりたいと?」
『なりたいです』
ナイトアイ「なぜ」
『子供の頃は…ヴィランに復讐するために強くなろうと思いました。でも今は…みんなの希望になるために強くなりたいんです』
ナイトアイ「…!」
『希望は…たくさん溢れていた方がいいから…!』
《私はみんなの希望になりたいの。希望はたくさんあった方がいいでしょ?》
ナイトアイ「…親子だな」
『え…?』
ナイトアイ「…母親にそっくりだ」
『…ナイトアイさん、仲良かったですもんね』
ナイトアイ「…覚えてたのか」
『もちろんです』
ナイトアイ「2人の娘だからと言って……手加減するつもりはない」
『はい!』
はナイトアイの手を目掛けて風を飛ばす
『(壁や天井が足跡だらけ……デクくんがオールマイトのグッズを避けながら戦ってたんだ…)』
ナイトアイは器用に風を避けていく
は手を目掛けて走り出した
ナイトアイ「ほう…蜃気楼か」
『!』
目の前にいる蜃気楼が消え、背後にいたの手を避けた
『…っ!(やっぱりこの個性…強い…)』
ナイトアイ「これで終わりか?」
『なわけ…ないじゃないですか』
ナイトアイと自分だけを風で囲んだ
ナイトアイ「………」
『私は……なりたいんです!!!』
ナイトアイ「!」
突風を吹かせナイトアイを自分に寄せた
パシッ
『取っ…た…!』
引き寄せたナイトアイの手を握った
ナイトアイ「……採用だ」
『やっ……たあああああ!』