第22章 オーバーホール
ナイトアイ「今よりも強くなる為、私の下でインターンがしたいと」
緑谷「『はい!お願いします!』」
ナイトアイ「プリント」
緑谷「持ってきてます!」
ナイトアイ「話を遮る喋りはしないこと。そのプリントにこの印鑑を押せば契約成立となる」
緑谷「はい!!」
ナイトアイ「一般企業に見られる1日〜1週間の気軽な「インターンシップ」とは違う。最低でも1ヵ月以上の就労、もちろん有償だ。まだ授業の多い1年生であれば公欠も増える。クラスのみんなとも一律には歩めん」
緑谷「みんなと歩を合わせていてはトップにはなれない…!」
『強くなりたいんです…!』
タァンッ!
緑谷「………」
『………』
判子は書類の真横に押された
緑谷「あの…外しましたよ」
ナイトアイ「押す気がないからな」
緑谷「『えぇ!?』」
ナイトアイ「貴様らがここで働くメリットは承知した。だが私が貴様らを雇用するメリットは?サイドキック2名、インターン生1名で滞りないこの事務所に貴様らを入れてどんな旨味があるんだ?」
『メリット…』
ナイトアイ「社会に対し自分はどう貢献できるのか、他者に対し自分がどう有益であるか、認めてもらうためにはそれを示さねばならない。オールマイトはパワーとユーモアを用いて示した。犯罪に怯える人々に希望を与えた。だから人々は彼を受け入れた」
緑谷「僕が…社会にどう役立てるのか…」
ナイトアイ「貴様らが我が社にどう利益となるか、言葉ではなく行動で示してみるといい。3分。1人ずつ3分以内に私から印鑑を奪ってみよ」
緑谷「えっ………え!!?」
『……っ』
ナイトアイ「ユーモアではセンスの欠片もない貴様にチャンスをやろうと言うのだ。どうだ私は優しいだろう。ミリオとバブルガール、そしてお前は退室を」
『えっ』
バブルガール「あっはい」
ナイトアイ「元気がないな」
バブルガール「イエッサ!!」
『デクくん…』
パタンッ…
バブルガール「ミリオくん、あんな実技面接やってたっけ?」
通形「俺はサーからの指名だったのでやってないですよね」
バブルガール「気に入られてんだよね全くもーー。あたしゃウラヤマですよウラヤマ!」
通形「タハーーー」
『…………』