第22章 オーバーホール
バタンッ
通形「失礼しまァす!」
緑谷「さん…!」
『採用…貰えたよ…!』
緑谷「やったね!」
『うん…!』
通形「サー笑ってましたね」
ナイトアイ「貴様らが来ると聞いた時点で採用は決定していた」
『!』
緑谷「え……」
ナイトアイ「貴様らが使えない人材ではないこともわかった。だが認めたわけではない。象徴無き今、人々は“微かな光”じゃなく“眩い光”を求めている。たとえ彼の意に反しようとも。現代、誰がその力にふさわしいかプロの現場で痛感してもらう」
緑谷「『…よろしくお願いします』」
2人はプリントに判を押した
―――翌日―――
ナイトアイ「本日はパトロール兼監視。私とバブルガール、ミリオと緑谷、の2手に分かれ行う」
緑谷「監視?」
バブルガール「ナイトアイ事務所は今秘密の捜査中なんだよ」
ナイトアイ「「死穢八斎會」という小さな指定ヴィラン団体だ。ここの若頭「治崎」という男が妙な動きを見せ始めた」
緑谷「ヤクザ者…でも今のそういう人たちって大人しいイメージですけど…」
バブルガール「過去に大解体されてるからね。でもこの治崎ってやつはそんな連中をどういうわけか集め始めてる。最近あのヴィラン連合とも接触を図ったわ。顛末は不明だけど」
『ヴィラン連合…!?』
ナイトアイ「だが奴が何か悪事を企んでいると言う証拠を掴めない。その為に八斎會は黒に近いグレー。ヴィラン扱いが出来ない。我がナイトアイ事務所が狙うのは奴らのシッポ。くれぐれも向こうに気取られぬように」
「「『イエッサー!!』」」
3人はパトロールで街を歩いていた
ドンッ
『!』
歩いていると路地から出てきた女の子にぶつかった
『ごめんね、大丈夫!?』
緑谷「立てるかな?」
「………あ」
『(この子……)』
腕や足が包帯だらけで怯えている様だった
「ダメじゃないか。ヒーローに迷惑かけちゃあ」
「「『………!!』」」
「帰るぞエリ」
長いインターンが始まった