第3章 ついに会えた
飯田「そういえばくん」
『なーに?』
飯田「その右目の眼帯がずっと気になっていたんだが…。怪我でもしているのか?」
緑谷「入学前からつけてるよね…?」
『あー…うん、怪我じゃないよ。ちょっと恥ずかしくて…』
麗日「………」
飯田「恥ずかしい…?」
『うん、こっちの目は…』
ウウ~~~~~!!!!!
緑谷「警報!?」
『!』
《セキュリティ3が突破されました》
「3!?」
《生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください》
飯田「セキュリティ3って何ですか?」
「校舎内に誰かが侵入してきたってことだよ!三年間でこんなの初めてだ!!君らも早く!!」
『………』
緑谷「さん!?」
飯田「どこに行くんだ!?」
はみんなとは逆に走りだし、誰もいない厨房から外へ出た
『…!!』
建物の陰に隠れた
『(あれは…マスコミ…?侵入者はマスコミだったの…?)』
少し先を見る
『…!!』
学校への入り口がボロボロに壊されていた
通常は侵入できないよう、4枚の壁、通称「雄英バリア」が設置されている
それが壊されて…
『(砕かれてる…ただの破壊じゃないってことは…物質を砕く個性…?)』
食堂の騒ぎは収まっていてみんな落ち着いて教室に戻っていた
麗日「ちゃん!心配したんだよ~!?大丈夫!?」
『うん、大丈夫だよ』
飯田「いきなりいなくなったら心配するだろう。それに危ない」
『うん、ごめんね』
―――――
八百万「ホラ委員長、始めて」
緑谷「でっでは他の委員決めを執り行って参ります!……けどその前にいいですか!」
『…?』
緑谷「委員長はやっぱり飯田くんがいいと…思います!」
飯田「…!」
緑谷「あんな風にカッコよく人をまとめられるんだ。僕は…飯田くんがやるのが正しいと思うよ」
切島「あ!良いんじゃね!!飯田、食堂で超活躍してたし!!緑谷でも別にいいけどさ!!」
上鳴「非常口の標識みてえになってたよな」
相澤「何でもいいから早く進めろ…時間がもったいない」
緑谷「ひっ!!!」
飯田「……委員長の指名ならば仕方あるまい!!」
切島「任せたぜ非常口!!」
「非常口飯田!!しっかりやれよー!!」