第3章 ついに会えた
緑谷「僕3票ーーー!?」
爆豪「何でデクに…!!誰が…!!」
「まぁお前に入れるよかわかるけどな!」
『(あ、私にも入ってる。何で)』
飯田「0票…わかってはいた!!さすがに聖職といったところか…!!」
「他に入れたのね…」
砂藤「お前もやりたがってたのに…何がしたいんだ飯田…」
『じゃあ委員長がデクくんで、副委員長が八百万さんで決定です!』
八百万「うーん…悔しい…」
緑谷「ママママジでマジでか…!!」
「緑谷、何だかんだでアツイからな!」
「八百万は講評の時のがかっこよかったし!」
飯田「………」
―――お昼―――
緑谷、飯田、麗日、はお昼ご飯を食べに食堂へ来ていた
『人がすごいねぇ…』
飯田「ヒーロー科の他にサポート科や経営科の生徒も一堂に会するからな」
麗日「お米がうまい!」
緑谷「いざ委員長やるとなると務まるか不安だよ……」
麗日「ツトマル」
飯田「大丈夫さ。緑谷くんのここぞというときの胆力や判断力は“多”をけん引するに値する。だから君に投票したのだ」
麗日「でも飯田くんも委員長やりたかったんじゃないの?メガネだし!」
飯田「“やりたい”と相応しいか否は別の話…。僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ」
緑谷「『僕』…!!」
麗日「ちょっと思ってたけど飯田くんって、坊ちゃん!?」
飯田「坊!!!」
『あ、それちょっと思ってた!』
飯田「………そう言われるのが嫌で一人称を変えてたんだが…。ああ、俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男だよ」
「「ええーー!!凄!!!」」
『かっこいいねぇ~』
飯田「ターボヒーローインゲニウムは知っているかい?」
緑谷「!!もちろんだよ!!東京の事務所に65人もの相棒(サイドキック)を雇ってる大人気ヒーローじゃないか!!まさか…!」
飯田「詳しい…。それが俺の兄さ!!」
麗日「あからさま!!すごいや!!!」
飯田「規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー!!俺はそんな兄に憧れヒーローを志した。人を導く立場はまだ俺には早いのだと思う。上手の緑谷くんが就任するのが正しい!」
「「『…………』」」
麗日「何か初めて笑ったかもね、飯田くん」
飯田「え!?そうだったか!?笑うぞ俺は!!」
『ふふっ』