第22章 オーバーホール
全校生徒がグラウンドに集まった
根津「やあ!皆大好き小型ほ乳類の校長さ!」
根津はその後、自分の毛質について語りだした
尾白「(ものすごくどうでもよくて…)」
上鳴「(ありえないほど長え)」
根津「ライフスタイルが乱れたのは皆もご存知の通り、この夏休みで起きた“事件”に起因しているのさ」
「「「……………」」」
根津「柱の喪失、あの事件の影響は予想を超えた速度で現れ始めている。これから社会には大きな困難が待ち受けているだろう。特にヒーロー科、諸君にとっては顕著に表れる」
『………』
根津「2、3年生の多くが取り組んでいるヒーローインターンも、これまで以上に危機意識を持って考える必要がある」
轟「?」
芦戸「ヒソッ)ヒーローインターン…?」
蛙吹「ヒソッ)職場体験の発展系みたいなものかしら…?」
根津「暗い話はどうしたって空気が重くなるね。大人たちは今、その重い空気をどうにかしようと頑張っているんだ。君たちには是非ともその頑張りを受け継ぎ、発展させられる人材となってほしい。経営科も普通科もサポート科もヒーロー科も、皆社会の後継者であることを忘れないでくれたまえ」
根津校長は降壇した
ブラドキング「それでは最後にいくつか注意事項を。生活指導ハウンドドッグ先生から――…」
ハウンドドッグ「グルルルル…昨日うう、ルルルルル…寮のバウッバウバウッ!!慣れバウバウ!グルル生活バウ!!アオーーーン!!!」
「「「…………」」」
ハウンドドッグ「ハッハッハッハッ…」
ブラドキング「ええと「昨晩ケンカした生徒がいました。慣れない寮生活ではありますが、節度をもって生活しましょう」とのお話でした」
ハウンドドッグ「グルル…」
「「(ハウンドドッグ先生何だったんだ)」」
上鳴「そういや演習試験のときはハウンドドッグ先生だったよな……よくあの先生と…」
『いや…試験のときは普通だったんだけど……初めて見て私も驚いてる…』
峰田「キレると人語忘れちまうのかよ…雄英ってまだ知らねーことたくさんあるぜ…」
八百万「緑谷さんと爆豪さん、立派な問題児扱いですわね…」
ブラドキング「それでは3年生から教室へ戻って――…」