第21章 番外編:二人の英雄
緑谷たちは非常階段を上に上がっていた
飯田「これで30階…」
緑谷「メリッサさん最上階は?」
メリッサ「ハァ…ハァ…200階よ」
上鳴「マジか…!」
峰田「そんなに上るのかよ…」
八百万「ヴィランと出くわすよりマシですわ」
荒くなる息を吐きながら階段を上っていく
麗日「ハァ…ハァ…あっ…メリッサさん、ウチの個性使おうか?」
最後尾にいるメリッサに麗日が声をかけた
メリッサ「ありがとう…でも大丈夫。その力はいざと言う時に取っておいて!」
メリッサは靴を脱ぎ捨て走り出した
何とか80階まで到達した
しかし
飯田「シャッターが…!」
轟「どうする…壊すか?」
メリッサ「そんなことをしたら…警備システムが反応してヴィランに気づかれるわ…!」
峰田「なら…こっちから行けば…」
峰田はドアに手をかけた
緑谷「峰田くん!」
メリッサ「ダメ!」
『開けちゃった…』
緑谷「……ここから行こう!」
みんなはドアから出てまた走り出した
轟「他に上に行く方法は?」
メリッサ「反対側に同じ構造の非常階段があるわ…!」
飯田「急ぐぞ!」
ガシャン!!
「「「『!!』」」」
奥の隔壁が閉じていく
緑谷「シャッターが…!」
八百万「後ろもですわ!」
飯田「轟くん!!」
轟「ああ!」
目の前の隔壁を閉まる前に氷で止めた
そして飯田が飛び出し、たまたまあった扉を破壊
飯田「この中を突っ切ろう!」
壊した扉からまた先へ進む
緑谷「こ…ここは…!?」
見渡す限り植物で溢れていた
メリッサ「植物プラントよ。個性の影響を受けた植物を研究!」
耳郎「待って!あれ見て!」
中央にあるエレベーターが動いていた
耳郎「エレベーターが上がってきてる」
峰田「ヴィランが追ってきたんじゃ…!」
緑谷「隠れてやり過ごそう」
みんなは植物の影に隠れた
上鳴「あのエレベーター使って最上階まで行けねぇかな…」
メリッサ「無理よ…エレベーターは認証を受けてる人しか操作できないし、シェルター並みに頑丈に作られているから破壊もできない」
峰田「使わせろよ文明の利器…!」
ピンポーン…
峰田「ひっ…!」
エレベーターの到着音が鳴った