第19章 てめェの“個性”の話だ
「切島くん」
切島「あざっス!」
爆豪「よこせや…」
切島「そういうんじゃねェからコレ…」
葉隠「上鳴見してー」
上鳴「ちょ待て、まだ俺見てない」
目良《ボーダーラインは50点。減点方式で採点しております。どの行動が何点引かれたか等、下記にズラーっと並んでます》
尾白「61点ギリギリ」
瀬呂「俺84!!見てすごくね!?地味に優秀なのよね俺って」
耳郎「待ってヤオモモ94点!!」
緑谷「飯田くん、さん、どうだった?」
『私は90点!もう少しテキパキ動けって』
飯田「俺は80点だ。全体的に応用が利かないという感じだったな。緑谷くんは?」
緑谷「僕71点。行動自体ってより行動する前の挙動とか足とまったりするところで減点されてる」
飯田「こうして至らなかった点を補足してくれるのはありがたいな!」
緑谷「うん…!」
目良《合格した皆さんは、これから緊急時に限りヒーローと同等の権利を行使できる立場となります。すなわち敵との戦闘、事件、事故からの救助など…ヒーローの指示がなくとも君たちの判断で動けるようになります。しかしそれは君たちの行動1つ1つにより大きな社会的責任が生じるという事でもあります》
上鳴「(お肉先パイの言ってたこと間違ってはいないんだなあ…)」
目良《皆さんご存知の通り、オールマイトという偉大なヒーローが力尽きました》
『………』
目良《彼の存在は犯罪の抑制になる程大きなモノでした。心のブレーキが消え去り、増長する者はこれから必ず現れる。均衡が崩れ、世の中が大きく変化していく中、いずれ皆さん若者が社会の中心となっていきます。次は皆さんがヒーローとして規範となり抑制できるような存在とならねばなりません。今回はあくまで仮のヒーロー活動認可資格免許。半人前程度に考え、各々の学舎で更なる精進に励んで頂きたい!》
緑谷は拳を握りしめた
目良《そして…えー…不合格となってしまった方々、点数が満たなかったからとしょげてる暇はありません。君たちにもまだチャンスは残っています。3ヶ月の特別講習を受講の後、個別テストで結果を出せば君たちにも仮免許を発行するつもりです》
「「「!?」」」