第19章 てめェの“個性”の話だ
夜嵐の周りには風が渦巻いている
「シャチョーがキンキンしてる間に避難の方グッチャにすんべ」
「よーし」
黒スーツ男たちは走り出した
の周りにもセメントガンを構えて立ち塞がった
『…っ!』
は風を巻き起こして払いのける
ギャングオルカ「さて…風使いを仕留めてあちらの加勢に行くか」
轟を離した瞬間
風と炎がギャングオルカを包み込んだ
『!』
「夜嵐はいい!轟を止めろ!!」
ガッ!!!
「!!?」
ヴィランの足元を凍らせた
「いっけね…こいつ…!轟…!!」
「左右で2つの――…!」
『(だいぶ……動ける…まだ頭揺れてるけど…!!)』
ギャングオルカ「炎と風の熱風牢獄か…良いアイデアだ…並の敵であれば諦め…泣いて許しを乞うだろう。ただ、そうでなかった場合は?撃った時には既に…次の手を講じておくものだ」
懐からペットボトルを取り出して自身にかけた
そして熱風を弾き飛ばす
ギャングオルカ「で?次は?」
緑谷「2人から…!」
『離れてください!!』
緑谷の蹴りは右腕で、の風を纏った手は左手で受け止められた
ビーーーーーーー!!
緑谷「『!!』」
目良《えー只今をもちまして、配置された全てのHUCが危険区域より救助されました。まことに勝手ではございますが、これにて仮免試験全工程終了となります!!!》
緑谷「終わった!?」
『みたい……?』
目良《集計の後、この場で合否の発表を行います。怪我をされた方は医務室へ…他の方々は着替えてしばし待機でお願いします》
『はぁ……』
緑谷「あっ、さん!?」
『あはは……終わったのと…頭揺れてるのとで…力抜けちゃった…』
緑谷「医務室行こうか?」
『ううん、大丈夫。私より……あの2人だよ』
―――――
みんなは着替えて元の場所へ戻ってきた
「どうかなァ…」
「やれることはやったけど…どう見てたのかわかんないし…」
耳郎「こういう時間いっちばんヤダ」
八百万「人事を尽くしたならきっと大丈夫ですわ」
『………』