第19章 てめェの“個性”の話だ
「う、うわっ…!」
『!』
救助しようとした生徒に崩れた壁が落ちていく
は風を起こして瓦礫を浮かせた
『大丈夫ですか!』
「あ、ありがとう…!」
『よかった…』
「ここ安全だから、瓦礫こっちに置いてくれるか?」
『はい』
「助かった。ありがとう」
『いえ、何か出来ることはありませんか?』
「あそこにまだ重傷者がいるが人が足りない。頼めるか」
『はい!峰田くん、障子くん、飯田くん、手伝ってくれない?』
飯田「あぁ!」
障子「わかった」
峰田「よっしゃ!」
瓦礫の高い場所に重傷者が
人が上に乗ると崩れそうだ
『(瓦礫に足が埋まってる……意識はある。頭部の怪我も浅そうだな……)』
障子「高いな…」
飯田「上から瓦礫を退かせるしかないな」
『うん。瓦礫が山になってるから上から取っていこう。私がみんなを浮かせるから上から瓦礫を取っていこう』
障子「あぁ」
『瓦礫を退けたら、さっき百ちゃんに作ってもらった板で足を固定……峰田くんのもぎもぎでくっつけられないかな?』
峰田「できるぜ!それで行こう!」
『うん!今助けに行きますからね!もう大丈夫ですよ!』
「あぁ……助けてくれぇ…」
『よし、じゃあいくよー…!』
は3人と自分を浮かせて瓦礫の上へ
4人は手際よく瓦礫を退かしていく
障子「、足が出たぞ」
『わかった。じゃあこの板を……峰田くん!』
峰田「おう!」
飯田「……完了だ!いいぞ!くん!」
『了解!』
緩やかな風でおじいさんを包んで下に下ろした
『もう大丈夫ですからね』
飯田「よし、じゃあ急いで救護所へ…!」
ドオオオオオオオオオン!!!
「「「『!!』」」」
壁が爆発
周りの建物も爆発により崩されていく
『な、何…!?』
現れたのはギャングオルカと全身黒い人たち
『まさか……!』
目良《ヴィランが姿を現し追撃を開始!現場のヒーロー候補生はヴィランを制圧しつつ救助を続行して下さい》
峰田「正気かよ!ハードル高くねーか!?」
『しかも救護所のすぐ近く…!』
飯田「くんはどう思う」
『え…?』
飯田「加勢に行くべきか、救助をするべきか」
『………』