第16章 始まりの終わり 終わりの始まり
―――数日後―――
ピンポーン
『はーい』
ガチャッ
オールマイト「やぁ」
相澤「お邪魔します」
『どうぞ』
部屋に入り2人は遺影に手を合わせた
『ありがとうございます。久しぶりに会えて2人も喜んでますね、きっと』
オールマイト「そうだといいんだが…」
相澤「…ケガの具合はどうだ」
『大丈夫です。薬のおかげで痛みはほとんど消えました』
オールマイト「そうか…」
相澤「すまなかった、助けてやれなくて」
『そんな…!大丈夫です、謝らないでください』
相澤「プリントは見たか」
『はい、全寮制度にするんですね』
オールマイト「あぁ。そのことなんだが……君は…」
『いいと思います』
相澤「…!」
『きっと母も父もそう言います』
オールマイト「…」
『今回のことでたくさん批判とか言われたかもしれませんが…私は雄英を信じてます。今回のことは私の実力不足もあると思いますし…もっと強くなるために、先生たちに教えてほしいです』
相澤「……」
『それに、みんなと一緒に過ごせるって楽しそうですしね!』
相澤「おい」
『モチベーションが上がるって意味ですよ!』
オールマイト「」
『大丈夫。もう復讐は考えてない。ちゃんと、ヒーロー目指す』
相澤「……」
『……気づかせてくれたから…復讐の気持ちだけじゃ強くなれない。そんな当たり前のこと、ようやくわかった。ごめんね、オールマイト。心配かけたよね』
オールマイト「あぁ……」
相澤「ご両親に胸張れるヒーローになれ」
『はい!』
相澤「じゃ、次行きましょうか」
オールマイト「そうだね」
『ありがとうございました』
相澤「あぁ」
『オールマイト…!』
オールマイト「?」
『デクくんのところは…』
オールマイト「さっき行ってきたよ。かなり叱られたよ」
『あ……』
オールマイト「でも、折れてくれたよ。何とかな」
『よかった……』
オールマイト「の顔色が思ったより明るくてよかった」
『いつまでも暗いままじゃ、お母さんたちに怒られちゃうから』
オールマイト「そうか」
相澤「オールマイトさん」
オールマイト「あぁ。じゃあ」
『はいっ』