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赤い【目】を持つ少女/ヒロアカ長編

第16章 始まりの終わり 終わりの始まり




緑谷たちは轟たちと合流し、爆豪とを警察へ送り届けた

は治療を終えてから事情聴取を受けた

1日の事情聴取を終え、爆豪とは開放された


塚内「やぁ。お疲れ様」

『塚内さん……』

塚内「送るよ」

『…ありがとうございます』

車に乗り込み家まで送ってくれた

『あの……オールマイトは…』

塚内「大丈夫だよ」

『そう…ですか……』

塚内「オールマイトが気にしていたよ。君のこと」

『大丈夫ですよ、涙は渡していません』

塚内「それもあるだろうけど……酷いケガだったから」

『痕が……残るそうです』

塚内「………」

『あはは……でもまぁ戦い抜いた名誉の傷っていうか…!…私が勝ったわけじゃないんですけど……』

塚内「君はよく頑張ったよ。もちろん爆豪くんも。立派なヒーローへの道を歩いているよ」

『ありがとう……ございます…』

塚内「………着いたよ。それじゃあ、またね」

『はい、わざわざありがとうございました』


車を見送り家の中へ入る

静まり返った家の中は孤独感を強めた


『疲れた……なぁ……』

部屋に横たわり目を閉じた

瞼の裏に浮かび上がる出来事

我慢していた涙が溢れて止まらなかった

『オールマイト……っ』

オールマイトの最後の姿が焼き付いて離れない

『………っ』


―――――


しばらくは安静にと言われ家に閉じ篭っていた

『ダメだ!暗い!ちょっとだけ外出よう!!』


ガコンッ


『?』

ポストから音が聞こえた

『何だろ…』

ポストには一枚の紙が入っていた


『雄英高校、全寮制度導入検討のお知らせ……?家庭訪問……!?』


は後ろを振り返った

ここ数日、悲しみと痛さ、倦怠感などでダラダラしていたせいか、いつもはある程度整っている部屋が散らかっていた

『……予定変更。お片付け開始!!』


焦って部屋中の掃除を開始した



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