第11章 エンカウンター
オールマイト「今でもこの世界のどこかで誰かが傷つき倒れてるかもしれない。悔しいが私も人だ。手の届かない場所の人間は救えないさ…。だからこそ笑って立つ。“正義の象徴”が人々のヒーローたちの悪人たちの心を常に灯せるようにね」
塚内「死柄木の発言を気にしてる」
オールマイト「?」
塚内「たぶん、逆恨みか何かだろうさ。彼が現場に来て救えなかった人間は今まで1人もいない。さァ遅くなってしまった。お迎えだ」
緑谷「!」
警察署の扉が開いて現れたのは緑谷の母親だった
緑谷「お母さん!」
緑谷母「出久…もうやだよお母さん…心臓持たないよ…」
緑谷「ごめんね、大丈夫だよ。何ともないから。泣かないでよ。ヒーローと警察がしっかり守ってくれてるよ」
塚内「三茶、送る手配を」
三茶「ハッ」
緑谷たちは帰っていった
塚内「今回は偶然の遭遇だったようだが、今後彼ら…ひいては生徒が狙われる可能性は低くないぞ。もちろん引き続き警戒態勢は敷くが学校側も思い切った方がいいよ。強い光ほど闇も大きくなる。雄英を離れることも視野に入れておいた方がいい」
『…!』
オールマイト「………教師生活まだ三ヶ月とちょっとだぜ」
塚内「ははっ、だから前に言ったろ、向いてないって。オール・フォー・ワン、今度はちゃんと捕らえよう」
オールマイト「うん、今度こそ………またよろしくな塚内くん」
塚内「おう!」
『オールマイト…辞めちゃうの…?』
オールマイト「何もすぐにではないさ。大丈夫だ」
『………』
塚内「さ、君も送って行こう」
塚内の部下がを家まで送ってくれた
『ありがとうございました』
「いえ!お気をつけて!」
轟「!」
『!』
家の前には轟が
『何で…焦凍くん…』
轟「上鳴から連絡来て…急いで来た」
『そっか……えへへ、ありがと…っ』
轟はを抱き締めた
轟「無事でよかった…」
『うん…大丈夫………だよ…』
轟「あぁ」
『…っ……うぅ〜……!怖かったぁぁあ……!!』
轟「あぁ」
『うぇぇぇん……!!』
轟はが泣き止むまで頭を撫でた