第11章 エンカウンター
緑谷「ゲホッ、ゴホッ…待て…死柄木…!!「オール・フォー・ワン」は何が目的なんだ」
麗日「え?死柄木…って…」
死柄木「………知らないな。それより気をつけとけな。次会う時は殺すと決めた時だろうから」
『…っ』
麗日「もしもし警察ですか!?ヴィランが!今っ、はいっ、えっと木椰区の…」
麗日が警察に連絡し、すぐに警察がやって来た
そして連絡を聞きつけたクラスメイトたちも合流
飯田「緑谷くん!くん!」
上鳴「大丈夫かよ!?」
『うん、大丈夫』
上鳴「首に痣出来てんぞ…」
『あはは…すぐ治るよ、大丈夫』
上鳴「ったく、酷え事するなあ…」
ショッピングモールは一時的に封鎖された
区内のヒーローと警察が緊急捜査にあたるも結局見つからず
緑谷とはその日のうちに警察署へ連れられ事情聴取を受けた
雄英襲撃に保須事件
警察は既にヴィラン連合に対し特別捜査本部を設置し、捜査にあたっているらしい
その捜査に加わっている塚内に主犯・死柄木弔の人相や会話内容などを伝えた
塚内「ふむ…聞く限り連中も1枚岩じゃないみたいだな。オールマイト打倒も変わらず…といったとこかな………うん、よし、とりあえずありがとう緑谷くん、さん」
緑谷「あ、いえ、僕が引き止められていれば良かったんですけど…」
塚内「いやいや!むしろ自分と市民の命を握られながらよく耐えたよ。普通なら恐怖でパニックになってもおかしくない。犠牲者ゼロは君たちが冷静でいたおかげだ」
事情聴取も終わり、警察署を出た
オールマイト「緑谷少年!!塚内くん!」
塚内「おお、良いタイミング」
緑谷「オールマイト!何で……」
塚内「個人的な話があってね」
オールマイト「良かった。無事で何よりだ」
オールマイトは緑谷との頭を撫でた
オールマイト「助けてやれなくてすまなかったな…」
緑谷「いえ…」
『…………』
緑谷「オールマイトも救けられなかった事はあるんですか…?」
オールマイト「―――…?………あるよ、たくさん」