第11章 エンカウンター
死柄木「いくら能書き垂れようが結局奴も気に入らないものを壊していただけだろう。俺と何が違うと思う?緑谷、」
緑谷「何が…違うかって…?」
『…………』
緑谷「僕は……お前の事は理解も…納得も出来ない……ヒーロー殺しは…納得はしないけど…理解は出来たよ…」
『デクくん…』
緑谷「僕もヒーロー殺しも…始まりは……オールマイトだったから。僕はあの時救けられた…少なくとも、あいつは壊したいが為に壊してたんじゃない。いたずらに投げ出したりもしなかった。やり方は間違ってても…理想に生きようとしてた……んだと思う」
ゾワッ!!!
緑谷「『!?』」
周りの空気が変わった
緑谷とが恐怖の冷や汗をかく程の狂気
死柄木「ああ…何かスッキリした。点が線になった気がする。何でヒーロー殺しがムカつくか…何でお前が鬱陶しいかわかった気がする…全部…オールマイトだ」
死柄木は笑っていた
緑谷「ハッ……」
『…!』
死柄木「そうかあ…そうだよな、結局そこに辿り着くんだ。ああ何を悶々と考えていたんだろう俺は…!こいつらがヘラヘラ笑って過ごしてるのもあのゴミがヘラヘラ笑ってるからだよなあ」
死柄木の手に力が入る
緑谷「ゔっ…!」
『うぁ…っ!』
死柄木「救えなかった人間などいなかったかのようにヘラヘラ笑ってるからだよなあ!!ああ話せて良かった!良いんだ!ありがとう緑谷!」
手の力が強くなり2人の首を絞めていく
死柄木「俺は何ら曲がることはない!」
緑谷「ぐっ」
『はっ…ぁ…っ』
死柄木「っと暴れるなよ!死にたいのか?民衆が死んで良いって事か?」
緑谷「―――…!!」
『〜〜…っ』
死柄木「皮肉なもんだぜヒーロー殺し…」
『(このままじゃ……!)』
麗日「デクくん?ちゃん?」
『(お茶子ちゃ…!!)』
麗日「お友達…じゃない…よね…?」
緑谷「!」
麗日「手…放して?」
緑谷「なっ何でもないよ!大丈夫!だから!来ちゃ駄目…」
死柄木「連れがいたのか、ごめんごめん」
死柄木は2人から手を放した
死柄木「じゃあ行くわ。追ったりしてきたらわかるよな?」
緑谷「ゲェッホ!!」
『ゲホッ!ゲホッ!』
麗日「デクくん!ちゃん!」