第2章 始まり
「「「「個性把握…テストォ!?」」」」
麗日「入学式は!?ガイダンスは!?」
相澤「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
麗日「……!?」
相澤「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは“先生側”もまた然り」
「「「「…………?」」」」
相澤「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横ととび、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ?“個性”禁止の体力テスト。国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる。合理的じゃない。まぁ文部科学省の怠慢だよ。爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった」
爆豪「67m」
『(あ…あのとき襲われてた人だ…一緒のクラスだったんだ…)』
相澤「じゃあ“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ。思いっきりな」
相澤は爆豪にボールを渡した
爆豪「んじゃまぁ……死ねえ!!!」
思いっきり振りかぶって空へと投げた
「「「「『(………死ね?)』」」」」
ピピッ
相澤「まず自分の「最大限」を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
記録は705.2m
「なんだこれ!!すげー面白そう!」
「705mってマジかよ」
「“個性”思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」
相澤「………面白そう…か。ヒーローになるための3年間…そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」
『(…!…空気が変わった…)』
相澤「よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し除籍処分としよう」
「「「はああああ!!?」」」
『(そんな…!緑谷くんに不利すぎる…!!)』
は緑谷を見た
やはり彼も相澤の発言に焦っていた
相澤「生徒の如何は先生たちの“自由”。ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」
麗日「最下位除籍って…!入学初日ですよ!?いや初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」
相澤「自然災害…大事故…身勝手なヴィランたち…。いつどこから来るかわからない厄災。日本は理不尽にまみれてる。そういうピンチを覆していくのがヒーロー」
『(言ってることはもっともだ…。でも…こんなことを初日でやることになるなんて…緑谷くんは調整もできてないのに…)』