第9章 蠢く
ヒーロー殺しはと同じ高さへ飛んだ
そして刀を振りがした
『ふっ!』
手のひらから風を起こしてヒーロー殺しを遠ざけた
『(血を舐められなければ勝ち目はある……!)』
「過信はよくねぇなぁ」
『!』
「自分の方が適任…とか思ったか」
刀をギリギリで避けた
『あっぶな…』
「ほう…?」
『やっぱり…普通じゃダメか』
は眼帯を取った
『制限(リミッター)解除…!』
瞳は紅く染まった
「何だ…お前…」
『本気でいくから』
「へぇ…!」
ヒーロー殺しがの元へ
近づく敵を風で遠ざけていく
「戦えよ…お前…!」
『戦ってるでしょ!!』
ナイフを避けて腕を掴み投げ飛ばした
『ブレイズ…ヒートショット!』
しかし攻撃を避けられる
ヒーロー殺しは新たにナイフを持ち、下に投げた
『!!』
ナイフの先には飯田が
『ダメ!!!!』
はナイフ目掛けて風を起こした
ナイフは力なく地面に落ちていった
「さすがヒーロー…」
『っ!』
緑谷「さん!!」
「背中が空いてるぜ」
ザッ!!!
『うぅっ…!!』
背中を刀で斬りつけられ、血を舐めとられた
『(身体が…動かない…!!)』
はそのまま下へ落ちていった
飯田「くん!!」
緑谷「さん!!」
ゴォォォオォ!!
「「「『!!』」」」
ドサッ
は誰かの腕の中に抱きとめられた
『あ…』
「次から次へと…今日はよく邪魔が入る…」
轟「緑谷。こういうのはもっと詳しく書くべきだ。遅くなっちまっただろ」
『焦凍…くん…!』
飯田「轟くんまで…」
緑谷「何で君が…!?それに…左……!!」
轟「何でって…こっちの台詞だ。数秒意味を考えたよ。一括送信で位置情報だけ送ってきたから。意味なくそういうことする奴じゃねぇからな、お前は。“ピンチだから応援呼べ”って事だろ」
『(あのスマホ…一括送信してたんだ…)』
轟は足元に氷を張り、緑谷たちを自分の元へ
轟「大丈夫だ。数分もすりゃプロも現着する」
緑谷「あっち!」
轟「情報通りのナリだな」