第9章 蠢く
緑谷の攻撃でソファーが跳ね上がりグラントリノに当たった
そしてその隙に身体許容上限へ
グラントリノ「こりゃやられた」
緑谷「ワン・フォー・オール フルカウル!!」
グラントリノ「惜しい」
緑谷「うぅしろォ!!!」
緑谷は跳ね上がり天井へ
グラントリノへ攻撃するも間一髪避けられてしまった
そしてグラントリノは緑谷の背中に蹴りを入れた
緑谷「ぎゃっ!!」
『デクくん!』
緑谷「グ……」
グラントリノ「3分」
緑谷「くっ…そぉ…!保つだけで…難しい…コレ…まだまだ…だ…」
グラントリノ「いや…分析と予測から虚をつこうという判断…普段から色々考えるタイプだな小僧…」
『(すごかった……ここにきてまだ日が経ってないのに…成長してる……私も頑張らなきゃ…仇を取るために…)』
グラントリノ「よし、後は慣れろ!ガンガン行くぞ!の前にそういや朝飯食ってないな」
緑谷「食べ…あっ!てません!」
『ふふ、温め直しますね!』
たい焼きを温め直してみんなで朝食を食べた
グラントリノ「お前さん」
『?はい』
グラントリノ「お前さん…母親そっくりだな」
『!』
緑谷「さんのご両親とは親しかったんですか?」
グラントリノ「まぁな…色々訓練してやった」
『そう…ですか…』
グラントリノ「オールマイトから個性やら過去やらは聞いとる。お前さんは…ヒーローになりたいわけではないだろ」
『…!』
緑谷「えっ…」
グラントリノ「親の仇を取るために雄英に行ったんだろ」
『……そうです』
緑谷「さん…」
『ごめんね…みんな真面目にヒーロー目指してるのに…』
グラントリノ「ヒーローになれればヴィランと戦えるからな」
『………』
グラントリノ「それに…人を信頼してないだろ」
『…っ』
緑谷「!」
グラントリノ「常に誰かに狙われていて…隙を見せたらいけないと言い聞かせて生きてきたんだろう」
『………』
グラントリノ「お前さんの個性は強い。使いこなしも上手いと聞いた。だがな、時には信頼や絆がなければ勝てない時もある」
『……はい』
グラントリノ「今なら…いるだろう。“仲間”って奴が」
『仲間…』
緑谷「さん……」
緑谷は力強い瞳でを見つめた