第9章 蠢く
グラントリノ「おはよう、そして!どうした!?」
ボロボロの緑谷が
緑谷「昨日ちょっと自主トレしてたら夢中になってしまい…。グラントリノさんに言われたこと咀嚼して実践してみたんですけど…先はめちゃくちゃ長いです…」
グラントリノ「初めてのチャレンジならそりゃそうだ。仕方あるまいて。ああいった発想はオールマイトカラは出にくい。奴は初期から普通に扱えていた為、指導方針が違ったからな。奴は体だけは出来上がっていた」
緑谷「!オールマイトの学生時代…!!」
グラントリノ「ひたすら実践訓練でゲロ吐かせたったわ」
緑谷「『(それであんな恐れてたのか…!!)』」
グラントリノ「生半可な扱いは出来なかった。亡き盟友に託された男だったからな」
『!』
緑谷「オールマイトの先代…お亡くなりになっていたんですか?」
グラントリノ「んあ………」
ビー!
「宅配でーす!アマゾンさんからでーす」
緑谷「あ、僕受け取ってきます!」
グラントリノ「………」
『…?』
届いた箱を開けると
緑谷「電子レンジ…!?」
『あ…』
グラントリノ「昨日なぜか壊れちゃったからな!お急ぎ便よ!」
緑谷「(ガチなのかオトボケなのか…!)」
『あらら…すみません、昨日壊れてたから直しちゃったんです…』
グラントリノ「直した?」
『はい、直しましたよ。ほら…』
グラントリノ「じゃあこれはいらんな!」
『いえ!これが壊れたときのために取って置きましょう!?ね!?』
グラントリノ「よし、昨日買ってきた冷凍たい焼き食うぞ!用意だ!!」
緑谷「朝食たい焼きですか!?」
グラントリノ「俺は甘いのが好きなんだ!」
緑谷は冷凍たい焼きをレンジへ入れた
『はい、どうぞ、お茶です』
グラントリノ「おお!気が利くな!」
チンッ
緑谷「どうぞ」
グラントリノ「うひょ!これよこれ!時代はアツアツよ!!」
緑谷「時間は限られてる…どうすれば…」
グラントリノ「浮かない顔してるな。今はとりあえずアツアツたいを食って…冷たい!!!」
緑谷「え!?ウソ!?ちゃんと解凍モードでチンしたんですけど…!」
緑谷「バッカお前!!これ……でかい皿でそのまま突っ込んだな!?」