第9章 蠢く
緑谷は背後の攻撃を予測し、振り向いた
振り向いた先にはグラントリノが
グラントリノ「!分析と予測か」
緑谷「SMASH…!」
グラントリノ「だが」
グラントリノは緑谷の腕を掴んで避けた
グラントリノ「固いな…そして意識がチグハグだ。だからこうなる」
緑谷の放った攻撃は天井を凹ませた
緑谷「絶対捕まえたと思ったのに…!」
グラントリノ「それだよ。騎馬戦や本戦での利用法…自分でも理解は出来ているハズなのに…オールマイトへの憧れや責任感が足枷になっとる」
緑谷「足…枷?」
グラントリノ「「早く力をつけなきゃ」それは確かだが時間も敵も、お前が力をつけるまで待ってくれはしない。ワン・フォー・オールを特別に考え過ぎなんだな」
緑谷「……つまりどうすれば…」
グラントリノ「答えは自分で考えろ。俺ぁ飯を買ってくる。掃除よろしく」
緑谷「ええ…!?」
『(私は何も無し…)』
緑谷はブツブツ言いながら掃除をしていた
『(デクくん名物……)』
緑谷「……!そうか…!」
『デクくん…?』
緑谷「そうだよ…!個性は体の一部…!もっと…もっとフラットにワン・フォー・オールを考える!」
『…!』
緑谷「そうだ!そうか!うんうん、となると反復練習が…」
『(何か掴んだみたい。よかった…)』
は床掃除を終えてレンジを見つめた
『これ…直した方がいいよね』
レンジを触って歌を歌った
『〜♪〜♪〜♪〜』
レンジは元通りになり、部屋もピカピカに
―――1日目 夜―――
『結局何もなかった……』
ご飯を買って帰ってきたグラントリノはすぐに寝てしまった
『デクくんは何か掴んだみたいだけど…』
私ここにいて成長できるのかな…
『どうして指名したんだろ…。指名ないよりはいいけどさ…。そういえばお父さんたちに頼まれたって言ってたなぁ…』
電気を消して敷かれた布団に寝転んだ
『明日は…何か教えてくれるかな……』