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私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第40章 そしていつもの日常に戻り……(完)


ーー……

ー…

部活終了後、私は一人で部室を出て下駄箱に向かい自分の靴に手を伸ばし、ため息を一つ。

(……はぁ〜)

「つい、冷たくあしらってしまった……」

私が肩を落として項垂れていると鞄の中で着信音が響いてきた。 私はまたため息を一つ吐き、電話に出た。

そしてーー

「もういい加減にしてよ、兄貴っ!!」

電話を掛けてきた相手に文句を言った。

『な、何だよ、いきなり!? 耳元で大声出すなよ、華菜……』
「煩いっ! ……兄貴の所為でまた先輩にっ……!!」

私が怒りに声を震わせて呟くと兄貴は『あぁ、そういうことか……』と声を漏らした。

『だがな……俺の所為にされても困る。 だいたいお前が好きな先輩と俺は似ていても違う人間だ。 それくらいわかるだろ』
「……わかってる。 わかってるけど……それでもまだ身体が拒否反応を起こすの……!」
『……華菜』
「兄貴の言う通りで博臣先輩は悪くなんてないのに……私っ……!!」

(未だに博臣先輩を自分の兄貴と重ねてみて、冷たくあしらって……)

私は唇を噛みしめ溢れ出そうになった涙を堪えた。

そんな私の後ろから名前を呼ぶ声がして振り返った。

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