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私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第40章 そしていつもの日常に戻り……(完)


「……ところで春野さんは今、どんな内容の本を読んでるの?」
「……シスコン野郎と眼鏡好き変態に好かれる可哀想なヒロインが主人公のお話です」
「「えっ……」」

私が呟いた言葉を聞いた二人の声が重なり合った。

「ちょっ、ちょっと待て、それ、何だか……」
「いやいや、そんなはずないよ! きっとこれは僕達のことじゃないって、博臣っ!」
「あ、あぁ……そう、だよな。 そんなはずないよな……!」

二人はそう言い合いながら苦笑いをしていた。

「……それより、いつまで私の前に立っているつもりですか、邪魔です、気が散って本が読めないのでどっか行ってください」
「……何か最近お前、俺に冷たくないか?」
「そんなことないです。 博臣先輩の気のせいじゃないですか」

本に目線をやったままで淡々とした口調で私は呟いた。

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