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私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第40章 そしていつもの日常に戻り……(完)


それから数十分ーー

暫くは集中して本を読んでいた私だったが、二人から邪魔が入ったことにより私はパタッと本を閉じ、博臣先輩と神原秋人を睨む。

そして。

「まったく、やめて下さいよ、二人とも! せっかくいいところだったのに、邪魔をするなんて!!」

私はそう文句を言いながらガタっと音を立てて席を立ち、お気に入りの文庫本を手に二人から離れた場所に移動する。


「……酷いじゃないか、華菜。 彼氏の俺の相手より『本の内容』のほうが大事なのかっ!?」

移動した場所に座った私の元に駆け寄りながら博臣先輩が叫ぶようにして言った。

(…………)

「はっきり言って、本の内容のほうが大事です」
「なっ! 本気で酷いぞ、華菜っ!!」
「……何を言っているんですか先輩。 ここは『文芸部』ですよ? 本を読んで過ごしている私のどこが酷いんですか?」

そう言って私は先輩から目線を本に戻した。

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