第39章 ごめん、なさい……
「私、神原秋人に話があって……」
私がそう伝えると神原秋人は私と博臣先輩を交互に見て何かを察したのか、静かに口を開く。
「……何となくだけど春野さんが言おうとしてることは分かってる。 それより、僕達も二人に用があったんだ……」
(え? ……『"僕達"』? それってーー…)
「お前達も俺や華菜に話があるのか……?」
私が疑問に思っていたことを博臣先輩が代わりに尋ねてくれた。
「……えぇ。 でも私達がするのは話じゃなくて『謝罪』よ……」
「「え……」」
美月ちゃんのその発言に私達は二人揃って声を漏らした。
(神原秋人と美月ちゃんが私達に『謝罪』ってどういうこと……?)
「どういうことだ、俺達に『謝罪』なんて……何故そうなるんだ」
博臣先輩は困惑気味に二人に向かって尋ねる。