第34章 <答え>と<結果>は全て明日に出る。
-博臣の部屋-
俺は部屋のベッドに腰掛け、耳に携帯を押しあてて華菜が出るのを待っていた。
「……出ないな。 そこまで遅い時間帯ではないんだが……」
そう呟きながら時計に目を向ける。
(晩ご飯の時間にしたってさすがに早いだろうし……)
と、なると……考えられることは華菜が『俺と話したくない』と、思っているのか……。
そんなことを思いながら俺は諦めて電話を切ろうとした。
けれど
『……はい、もしもし……』
切ろうとしていた電話から声が聞こえてきた。
「っ……華菜か⁉︎」
俺は突然の声に驚きながらも、そう声をあげた。
『私の携帯に電話しているんですから、そうじゃないんですか?』
「あ……あぁ、そ、そうだな……悪いな」
「……べつに。 それで、用件は何ですか……』
そう言う華菜の声は心なしか元気がないような気がした。
(その原因を作っているのは俺だろうが……)
そう思いながらも俺は華菜に美月に伝えたことと同じ内容を華菜にも言った。
『……わかりました。 じゃあ、明日の放課後……屋上に行きますから』
「あぁ。 待ってるからな……」
『はい……それじゃ……』
華菜はそう返事を返し、電話を切ってしまった。
(……切られてしまったか)
やはり、華菜も美月と同じで気づいているのだろうか……
俺が明日、<答え>を伝えようとしていることにーー……