• テキストサイズ

私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第33章 美月ちゃんから告げられたのは……


それから暫くの間、私は神原秋人の腕の中で涙を流し続けていた。

そんな私を見て、神原秋人は遠慮がちに声を上げた。

「ねぇ、春野さん? 何があったのか、聞かせてよ? 話したほうが少しはスッキリするだろうしさ?」

神原秋人はそう言った。

「……博臣先輩は?」
「……? さっき、見つけて話をしたよ?」
「……なんて、言ってた? 美月ちゃんとのこと。 どんな<答え>だった……?」

私は涙で濡れた顔を上げ、神原秋人を見上げる。

「<答え>って……? 何の?」
「博臣先輩は美月ちゃんの気持ちに対して何て言ってたの? 私はやっぱり彼女には勝てないの? 勝てなかった?」
「ちょ、ちょっと待ってよ、春野さん⁈ 一体何のことを言って……というか、美月に会ったの?」

慌てふためく神原秋人に私は頷いた。

「何か言われたの? 美月に……」

神原秋人のその言葉でまた私の目から涙が流れ始めた。

「えっ、ちょっと……また泣いちゃうの⁈ 一体何があったのさっ⁈」
「私がっ……! 私が……考えた通りだった……美月ちゃんが……先輩のことを…!」
「それって……まさかっ……! 本当なの?」
「……さっき、美月ちゃんから、そう、言われた。 あとは博臣先輩が<答え>を出すだけだ、って……」


私がそう言うと神原秋人は険しい表情を見せ、「……そういうこと、だったのか……」と、呟いた。




/ 246ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp