第24章 それでも貴方は私を好きだと言ってくれる。
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「ハァ……ハァ……」
「ハァ……ハァ……だ、大丈夫か、華菜?」
「は、はい……。 す、すみません……博臣先輩……急に走らせてしまって……」
「いや……それは構わないが……家を飛び出したりして良かったのか……?」
「……まぁ、いつものこと……なんで……」
「そ、そうか……」
「と、とりあえず……あそこのベンチに座りませんか?」
「あぁ、そうだな」
そう言い合い、私達はベンチに腰掛けた。
ここは家から少し離れた公園。
私は博臣先輩を連れて家を飛び出して公園にやってきていた。
ここなら兄貴にも見つからないだろう。
ここは私だけしかしらない秘密の場所だから……。