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私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第24章 それでも貴方は私を好きだと言ってくれる。


……………

……


「おっ! 出てきたな、華菜っ‼︎」

ドアを開けると同時に兄貴の声が聞こえて……

「うわっ⁉︎ ちょっ……兄貴っ⁉︎」

私は兄貴に抱きつかれていた……。

「あー生き返る〜やっぱりお前の抱き心地いいなぁ〜……」

そんなことを呟きながら私の身体をギュッと抱きしめてくる兄貴。

(あー、もう……博臣先輩がいる前で何するんだ、このバカ兄貴っ‼︎)

「離して、バカ兄貴っ‼︎ 博臣先輩がいる前でやめてよっ‼︎」
「べつにいいじゃないか。 俺たちは兄妹だからな」
「兄妹だから言ってるんじゃない‼︎ 気持ち悪いから離れてよ、兄貴っ‼︎」


私がそう叫ぶと後ろにいる博臣先輩が声を出した。

「なぁ、華菜。 俺、もう帰ろうか?」
「えっ、いえ。 帰らないで大丈夫ですよ。 というか、帰らないで下さいっ‼︎ ……兄貴は今すぐ何とかしますので‼︎」

私が必死に兄貴を引き剥がしながらそう伝えると兄貴が声を上げる。

「いや、今すぐその男には帰ってもらえ‼︎ ソイツがいると華菜とイチャつけないっ‼︎」
「博臣先輩がいようがいまいが兄貴とはイチャつかないからっ‼︎ 早く、離れて……よっ‼︎」

ドンッ

「うわっ⁉︎」

私は兄貴を軽く突き飛ばして博臣先輩の手を引き、その場を走り去った。


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