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私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第21章 告白


「どうしてお前はそんなふうに笑うんだ……」
「え……?」
「どうして、俺を責めないんだ……」
「博臣先輩を責める必要がないからです」
「そんなことはないだろ! 俺はたくさんお前を……華菜を傷つけたんだっ! 怪我だってさせた……」
「……」
「だから俺は……!」

(お前にそうやって笑顔を見せられたら……どうしたらいいのか……)

わからなくなる……

まだ、責められたほうが楽だーー……。

「……私は博臣先輩を責める必要はないって言ってるのに、そんな私の意見は無視ですか? そんな私に貴方を責めろって言うんですかっ?」
「⁉︎」
「私は博臣先輩を責めたりなんてしませんよ。 だって、博臣先輩は何も悪くないから……最初から全部、私がいけなかったんですから……」

華菜はそう呟いて、俺の手に自分の手を重ねてきた。

「……っ! 華菜……?」
「素直にならなかった私が全て原因です。 だから、怪我をしたのも、させられたのも自分が原因なんです」
「……」
「だから、博臣先輩は気に病むことはないです。 階段から落ちて痣を作ったのは考えことをしながら降りてたのが原因です。私の不注意ですから」
「……考え事……?」
「はい。 博臣先輩のことを、考えてたんです」
「え……」
「ここ最近ずっと、博臣先輩のことばかり考えちゃってたんです、私……」
「⁉︎」

華菜は苦笑しながらそう言った。

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