第21章 告白
「ねぇ、博臣先輩……」
「なんだ……?」
「"責任"とか"償い"とかはどうでもいいです。 だけど、博臣先輩が私のことを考えてくれてるなら、私のお願いを聞いて、叶えて下さい」
「お願い……? なんだ? 俺に出来ることなら何だってするさっ‼︎」
「本当ですか?」
「あぁ!」
俺がそう頷くと華菜は俺の目を真っ直ぐに見つめて口を開いた。
「なら、私を博臣先輩の彼女にして下さい……私を幸せにして下さい……」
「⁉︎」
華菜はそう言って俺に頭を下げた。
「私が博臣先輩にとっての一番じゃなくてもいいから……前みたいに傍にいさせてくれるだけでもいいから……」
「華菜……」
「お願いしますっ! ……博臣先輩へのこの気持ちをどうすればいいのか、どこへやればいいのか……自分じゃもうわからないから……だから……お願いです……私……私を博臣先輩のーー……」
「……もういい……わかったから。 それ以上は言うな」
俺はそう呟きながら華菜の身体を引き寄せ、華菜の唇に俺は口付けたーー……。