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私は変態な貴方に愛されたくはないっ‼︎(完)

第19章 俺の所為でアイツは……


俺が奥の部屋から出て来た人物を確認するとそこにいたのは……

「っ! ……博臣先輩……⁉︎」
「……っ! ……華菜……⁉︎」

そこに立っていたのは華菜だった。

(……っ! 頬に手当てした痕がある……。 まさかっ⁉︎)

頬を怪我したのか……⁉︎

あんな一番目立つような場所を……

「……どうして、博臣先輩がここに……」
「ごめんなさい、華菜さん……。 私が呼んだの……」

美月がそう言うと華菜は目を伏せて『そう、ですか……』と呟いた。

そんな華菜の姿を見てまたアッキーの言葉が俺の脳裏に蘇る。

『お前は美月と春野さん、どっちが好きなんだ。 春野さんが美月と比べられた時、彼女は美月に勝てるのか?』

『だけど、博臣の美月への接し方は周りから見れば異常なほどだ。 だから、春野さんは……!』

…………

……

(俺は……)

「美月……悪いが先に帰っていてくれ」
「え? 兄貴はどうするの?」
「俺は華菜を家に送ってから帰る」

俺がそう答えると美月は『そう。分かったわ』と頷き保健室を去った。

そして美月がいなくなった後、俺は驚いたまま突っ立っている華菜に向き直り口を開く。

「華菜、話がある。 だから、家に帰りながら話をしよう」
「……でも、私にはもう……」
「お前にもうなくても俺には言いたいこと……いや、言わなきゃならないことがあるんだ。 だから、帰りながらでいいから話をさせてくれ」

俺が必死にそう伝えると華菜は渋々といった感じだったが頷いてくれた。

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