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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第182章 〜後日談〜lost property〜




文化祭前日、
体育館で行われたリハーサル。

本番さながら、幕が開く。

二つの名家。
ジュリエットのキャピュレット家とロミオのモンタギュー家は仇敵同士。

しかしある日、ロミオはキャピレット家が開いた仮面舞踏会でジュリエットに出会い……一目惚れ。


そして、バルコニーで見つめ合い。


「あぁ…ロミオ。貴方はどうして……お父様と縁を切り………そうすれば私は……」


ひまりは胸の前で手を組み、迫真の演技を見せ……切なげに目を伏せ台詞を繋ぐ。


「……ジュリエット」


俺はバルコニーの下で、屈み。
胸に手を当て、手を伸ばす。

いくら演技でも、こっぱずかしい。


決して許されない恋。
神父が一肌脱ぎ密かに結婚するが、ロミオは喧嘩に巻き込まれ、ジュリエットの従兄弟を殺め追放。


そこで、リハーサル時間終了。


「いい演技だ二人とも!後は、台詞も動きも少ないシーン。明日の本番前にやろう!」


それなりに形になってきた、俺とひまりの『ロミオとジュリエット』


衣装合わせも終わり、


「ふふっ。ちゃんと、ロミオに見えるよ?」

「お前もなっ!」


前より軽口で、お互いを褒めれる仲にまで発展していた。


その日の放課後、最後に打ち合わせをする約束を交わす。けど生憎、俺は高校受験の件で職員室に呼ばれ、


「大した用じゃねーから。先に公園で待ってろ」


理由は話さず、ひまりにそう告げる。


「うん!家康も軽いイメトレだけしたら、来るみたいだから!三人で、必勝祈願行こう!」


台詞合わせ後、どうしても地元の神社で、明日の家康の大会祈願をしたい!と、ひまりは言う。

俺は分かってると、だけ返事。

教室を後にした。


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