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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第179章 〜後日談〜姫主様side〜




皆んな席に押し寄せて私をイジリながら盛り上がり始め、その流れから女子トークに切り替わり、花が咲く。


しかも、話題は私と家康の恋バナ。


「で?で?今をときめく徳川家康との甘〜〜い学園生活の感想は〜?」

「学園一、誰もが羨むカップルの二人は進展は〜〜?」


(うぅ〜〜///皆んな、声大きい///)


返事をしようにもすぐ近くの窓辺に家康がいるのが分かっている私は、下手に何も言えず……顔を両手で隠す。


「ほら、答えてあげたらひまり〜」

「も〜。ゆっちゃんまで!そ、その……///付き合ってすぐにテスト期間入ったから…まだカレカノっぽいことは…」


後半につれて、だんだん恥ずかしさが増して声が小さくなる。それに今までもデートは普通にしてたし、キスも時々されたし……幼馴染から恋人の境界線がよく分からない。

指をモジモジして目を泳がせた後。今日一応、家に行く約束はしたけど。と、最後に呟くと……

皆んなが凄い剣幕で顔をズイッと近づけるから、思わず私は反射的に椅子を引く。


「ちょっと!それ、超進展になるじゃん!」

「いやぁ〜ついにひまりの純潔が奪われるのね!」

「さすが、徳川。手、早いわね」


ゆっちゃんはまるで、励ますように私の肩をぽんぽんと叩く。今夜、絶対に電話で報告するように言われて……


「ま、待って!皆んな何か変な勘違いして…っ」


私は慌てて訂正する。家に行くのは、ワサビが寂しがってくれてるみたいだから、会いに行くのと、幸からの預かり物を取りに行くだけ。

部屋には行かず、
玄関先で用を済ます予定。
家康もそれで良いからって。

誤解されないように必死の弁解。

けど、皆んなの耳には
届いたのか届いてないのか……



「「「明日、楽しみにしてる」」」」



そう言われて、
ニヤニヤされただけだった。


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