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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第176章 涙色の答案用紙〜最終章〜※後編




優しくて、穏やかな、
心があったかくなるようなキスが一回。




「……もう、二度と離してあげない」




二回目は後頭部を押さえられて、

少し強引で……




「……い、えや……んんっ」




力が抜けるようなキス。





「……永遠に愛してあげる」





三回目からは、呼吸も出来ないぐらい

激しくて溶けそうで……




「ぁ……んっ……」




頭が真っ白になる。



そんなキスだった。




また、一つ。
石碑への思い出が増える。


懐かしい思い出。
春の始まりの思い出。

新学期の辛い思い出と
今日の新しい始まりが
一つの秋の思い出に変わる。



キーンコーン……



朝のホームルーム終了。
それを告げるチャイム。





学園の敷地にある


石碑の前で


想いを通わせた


二人は


「永遠の愛を手に入れる」



まだ、言い伝えまで

高校生二年生の私達には、

辿り着けないかもしれない。




それでも……




「一緒に読もうね」




学園のジンクスは、
叶えられたかもしれない。



「初恋も家康なんだよ?」


「俺なんか、片思い歴半端ないから」




口を尖らせながら、渡された本。



この中に込められた、
戦国学園に伝わる歴史。


それは、放課後また。




手を繋いで、一緒に教室に向かう。



「ねぇ?景品、何か教えてくれるんだよね?」

「カップル撮影付き、一泊二日のペア宿泊券」

「え!?京都の!?」

「しかも、スイートルームで薔薇バスタブ付き」

「え!!///」



幼馴染であり、
恋人同士にもなった私達。



「ば、ば、ば、薔薇///む、無理///」


「冬休み楽しみにしてる」



でも、今までとあまり変わらないかな?




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