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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第175章 涙色の答案用紙〜最終章〜※中編




珍しく深々と頭を下げ、
職員室から出て行く家康。

少しは逞しくなった、背中を見届け……

椅子に座り、足を組む。


(手のかかる奴らだ)


五百年前も今も…な?


父親……教師……


次の来世こそは、ただの一人の男に。

なるのも悪くないな。


俺は二通の恋文を照らし合わせ……

細く笑みを浮かべた。





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織田先生へ

先生への恋文はちょっぴり反省文も兼ねているので、少し長くなってしまいます。この学園に入学して、一番最初の先生の補習。忘れもしません。いきなり「貴様、俺の女になれ」なんて……冗談。本当に驚いたんですよ?でも、ビクビクしながら受けた補習が、いつの間にかハラハラに変わって……。気づいたら先生の身にしみる言葉。大きな腕の中。本当の父みたいに、包み込んでくれる温かい心。
時には厳しく。時には優しく。一人一人、生徒の事をちゃんと見てくれる所。一人の男の人として、一人の先生として、本当に尊敬しています。

ありがとうとごめんなさい。
どっちも同じぐらい、先生には伝えたい。でも一番伝えたいのは……

私も家康も先生が、大好きです。
ふふっ……実は家康。
凄く先生に感謝してるんですよ?

先生の話してる時、表情違うから。
これからも、宜しくお願いしますね、先生?

この『戦国学園』に、いつまでも居て下さい。卒業しても大人になっても必ず、先生に会いに来ます。

ひまりより
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