第172章 涙色の答案用紙(35)修学旅行編
『戦国時代にタイムスリップ』
ある観光場所の入り口で、存在感を半端なくアピールした、イベント看板。
「では、俺は案内役を」
佐助は忍者のごとく姿を消し。
「俺は一つ目のミッションに」
秀吉は持ち場へ向かう。
「クッ……愉しませて貰おうか」
光秀は喉を転がし、不気味に笑い。
「最後の砦は……俺だ」
信長は鬼の面を被る。
「私はその間、少し観光を……ある方への贈り物を探しに」
三成はそそくさと、コケッ。ながら出口に向かった。
「おめでとうございます!!お二人が秋のラブラブ♡カップルミッションに、選ばれました!!」
「「へ!?」」
家康とひまりは、ポカーンと口を開けたまま、互いの顔を見合わせた。
さぁ……。
戦国武将の一人。
徳川家康は……
数々の試練を乗り越え……
『最愛の姫を守りきれるのか……』