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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第30章 月見ず月(2)





ゴールデンウィーク初日。


駅前で、私はキョロキョロと首を動かし待ち合わせの場所が合っているか確認する。


来月のJune brideに因んで、
ウェディングドレスがショップのウィンドウに華やかに飾られ、まるで私は吸い寄せられるように、ガラスに顔を近づけた。


(綺麗……。私もいつか、こんなドレス着て素敵な結婚式あげたいな)


女の子の夢。
素敵なドレスを着て、
愛する人と愛を誓う。


(まだまだ、高校生の私には夢みたいな話だけどね)


名残惜しくウィンドウから離れると、私は腕時計で時間を確認する。


そろそろ時間だよね?


駅の改札口に視線を向けると、私の名前を呼びながら手を振る、ゆっちゃんの姿。

私達は昨日も学校で会ったばかりなのに、長年離れていた恋人同士のように抱き合い。


「姫、今日は一日お付き合いお願いします」

「ふふっ、何それ?こちらこそ、よろしくね?」


お互い冗談を言い合いながら、映画館へと向かった。

ゆっちゃんのオススメの恋愛映画で、ホロリと涙を流して。
近場のカフェでランチ食べて、お揃いの文房具買ったりして……あっという間に楽しい時間は過ぎて行く。


最後に新しい道具を見にいこうって、話になり。
私達は駅前にある弓具屋さんに、向かった。


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