• テキストサイズ

イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第29章 月見ず月(1)




___休み時間。


「ちょっとひまり?元気なくない?」


珍しく溜息ばっかり吐いてる私の様子にいち早く気づいてくれた、親友のゆっちゃん。

同じ弓道部で、一年生の時からの一番仲良し女の子。休み時間になった途端、すぐに席まで駆けつけてくれた。


「う、うん!何でもないよ!それより、明後日の映画!楽しみだね!」


私は笑ってみせる。
相談したくても、いまいち何を話したらいいのかよく解らない。


(変に心配かけちゃうのも、悪いしね)


ただ……。

家康をチラッと横目に見る。

窓辺に背中を預け、政宗といつも通りお喋りしてて……

いつもと変わらない光景。


「姫宮!お呼び出しみたいだぜ」


突然、クラスの男の子に名前を呼ばれへ?私?と自分の顔を指差し、立ち上がる。するとこっちこっちと手招きされ、私は首を傾げながら廊下に出た。

すると一年の時、同じクラスにだった男の子がそこに立っていて。

何か用事?と尋ねると、いきなり目の前にチケットのような紙を二枚差し出された。


/ 1793ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp