第131章 夏の大三角〜最終章〜(3)
そして……
「今、電話中なんですけど幼馴染の家族と一緒に来ていて。さっきまで、オルゴールの手作り体験してきた所なんです!」
「幼馴染……そうかい。……好きなのかい?」
「え……!///」
私はおばあさんの言葉にドキッする。
何で?///
私、何も言ってないのに///
「何?真っ赤な顔して?」
「な、何でもないよ!!///」
「若いねえ〜……」
あたふたしている内に家康が戻ってきて、私達のやりとりを見ておばあさんは、まるで少女のようにふわりと笑う。
また、後でオルゴールのお話を聞かせて貰う約束をしてその場で別れた。
この出逢いの大切さ。
この時の私には……
まだ、わからなかったけど。
後で思い返せば、
凄い素敵な出逢い……だった。