第127章 『熱い視線』
こうして、結局。
全員が船に乗り込み……
夕焼けの中、海上での軽いパーティが始まった。
「織田先生……さすが、セレブだわ」
「まさか、プール付きとはね」
ツッコミどころ満載の船。外観は海賊船のようだが、中はまさに豪華客船。
「さぁ!折角だから、お腹いっぱい食べましょう」
「まずは〜あのデッカいチキンから!」
弓乃と副部長は、一生自分達の力では体験できないこの時間を、大いに楽しむことにする。
取り皿とフォークを持ち、甲板に並んだ白いテーブルまで移動する。いつ乗り込んだのかもはや謎の専属のシェフが次々と運んでくる料理に目を輝かせ、頬張った。
そしてその近くにラグジュアリー感満載のライトアップされたプールが、備えられ……
「な、何で私だけこんな水着に着替えなきゃいけないんですか!?///」
「文句を言うな。ささっとその巻き付けているタオルを取れ」
そこにシャワーを浴びている間に水着を隠され、渋々信長が用意した際どい水着に着替え、タオルを巻き付け必死に隠すひまりの姿が。
信長はプールに半分浸かっていたが、一旦中から出ると嫌がるひまりを無視して、一気にタオルを引き剥がす。
「きやぁぁ!///」
その瞬間。
赤色のマイクロビキニに身を包んだ……いや、ほぼ身を包めていないひまりの姿が現れ……
ゴクッン。
その場にいた男達は唾液を、飲み込んだ。
ブラらしきホルタータイプのトップは、胸の大事な部分が何とか薄い布で覆われ隠れている程度。
下のパンツは両サイド紐で結ばれ、ローライズよりもさらに切れ込みが浅い。
その姿に……
「あわわわわ〜っ///」
(ここは!天国ですか!!)
三成は鼻から血しぶきをあげ。
「り、料理の手伝いしねえとな!///」
(これはかなりやべえな!///)
政宗はある箇所を隠すように、姿を消す。
そして……
「…………!!」
(な、な、な、な、な///)
目を張る秀吉。
「………………」
(あのくびれた腰元///)
珍しく固まる光秀。
「………ほぉ。今すぐ、俺の寝所に来て貰おうか///」
(た、堪らんな///)
唯一、余裕があるように見えた信長さえ直視できず、頬を薄ら紅く染めた。