• テキストサイズ

イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第21章 「苺のポッキー(3)家康様編」姫主side




時計の針が五時を指す。


カチカチッ。
ポリッポリッ……


(えっと、今日の感想は……っと)


「今日も成績学年トップの徳川君が、授業中居眠りしてました。っと……!」


よし、完成!


日頃の意地悪のお返し。すっごい些細だけど。この日誌を見た織田先生の反応、ちょっと楽しみかも。


(後は、日付と記入者の所に名前を書いて……)


ポリッポリッ……。
一本食べ終わり、
袋からもう一本取り出して咥えた時、

ガラッ!


「誰が居眠りしてたって?」


「!!!」


ドアが開く音と背後から聞こえた声に、肩がビクッと跳ねる。咥えたままのポッキーがポロっと落ちかけて、寸前で歯で受け止めた。


「ふぇんふ!(家康!)」


(何で?まだ、部活中の筈だよね?)


「あのね……何、呑気にお菓子なんか食べて人の悪口書いてるワケ?」


近付いてくる家康を見て、私は急いで手で机の上にある日誌を隠す。


「ふんっんんっ!(見ちゃだめっ!)」

「何言ってるか大体、予想は出来るけど……やっぱりちゃんと喋って欲しいから」


家康は前の席の椅子を引いて、後ろ向きに座る。


/ 1793ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp