第115章 夏の大三角(16)大会編
傷付けるような真似は、
絶対にしたくありません。
ただ、あの日から止められない。
後輩としてしか……
「三成くん〜今日も癒し笑顔可愛い〜」
「エンジェルスマイル!頂きました!」
見て貰えないことが……
「せ、先輩///あわわっ///」
まだ、中学の私は嬉しくもあり。
高校生になった今は、
男として見て頂きたくて。
「遅くなってごめんね……っ!」
「大事な話って?」
卑怯なのは承知の上。
届かないのもわかった上で。
「明日の個人戦。必ず射抜いてみせます」
「み、三成くん!///」
先に刻まれた赤い印。
挑戦状なのでしょうか?
それとも自分のモノだと知らしめる為?
征服欲、独占欲。
そこに上書きするように、唇を落とした。