• テキストサイズ

イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第114章 夏の大三角(15)大会編




昨日の個人予選。
敗退した私は気づいたら、
ずっと一人の背中を目で追いかけていた。

白い胴着の下に、
しなやかな筋肉を纏った体躰。

たくましくて広くて……

鍛え抜かれたその背中が、
弓を射る時、大きく開いて……


__きれい


素直にそう思えた。
本人に言ったら、絶対怒るけど……ね?


ーー……見ててあげるから。


副部長の言葉を聴いて、試合前に家康から届いたメールを思い出した。

家康らしい文面。

頑張れ!とか、
励ましの言葉じゃなくて。
緊張するな。とか、
心配する言葉でもなくて……。


変だよね?
矢を放つ一瞬……

声が聞こえた気がして……

孤独、恐怖、不安。
押し潰されそうなとき、いつも支えてくれる存在。

家康が見ててくれる。

そしたら、背中に付きまとっていた重みが、急にストンと落ちた。



/ 1793ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp