第112章 『happeningな一日』
最近、こんなのばっか。
もしかして、試されてる?
俺の自制心。
(はっきり言うけど、崩壊寸前だから)
「ご、ご、ご、ご……っ!!」
意味のわかんない言葉。
途切れ途切れに区切って、
大騒ぎするひまり。
今は見えないけど。
一瞬で焼き付けた下着姿。
純白のツルツルした素材のレース。
ブラの真ん中に着いたリボン。
ショーツの両端にも……。
自分の観察力が無駄に発揮。
(くっ…。誰か早く許可して!今まで耐えた!耐えて耐えて耐え抜いた十六の俺!)
最大の誘惑に、腕を回そうか回さないか痙攣を起こし始め、露わになった肩に触れるか、触れないかの所で止まる。
「ご、ごき、き、き、……っ」
ひまりは、腰にぎゅうぎゅう抱き着いて、片手でベットを指差して必死に訴えてるけど……
「は、やく。早く……っ。お、願いっ」
うっ……。
押し倒していい?
ベットに今すぐ。
「……ひまり。自分の格好わかってる?」
俺以上に気が動転しているひまり。
一応念の為、状況だけは伝えておく。
「え!?……きやぁぁぁ!」
ひまりは、パッと離れて腕で自分を抱きかかえるように隠した。けど、全然隠せてない。寧ろ離れてくれたお陰で、余計に見える。
「誘ってんの?」
何で騒いでるか大体の予想はつく。
けど、俺は知らないフリして
掠れた声で耳元で囁けば……
「ち、ちがっ……///」
火が出そうなぐらい顔を赤くして、一歩後ろに下がった。普段ならすぐ飛んできそうな平手打ち。手当たり次第物を投げて、俺を部屋から追い出すだろうけど…
それをしないのは、
カサカサ……。
(アレが原因ってワケね)
予想が確信に変わった時。
「こないでーーっ」
今度は勢い良く飛び込まれ、
「ちょ……っ!」
咄嗟にこられて受け身も取れず、
脚がもつれ
そのままベットに……
俺が押し倒された。