第112章 『happeningな一日』
合宿から帰って来て、
真っ先に探した箱。
でも、開けるのに躊躇してそのまま置きっ放しにしてた。
(コレは大会後に開ける!)
私はそう決心して制服のリボンをプチンと外し、着替えを始める。
シュルッ……。
解いたリボンを机に置いて、
ブラウスのボタンを上から順番に外して、後で洗濯機に持っていく。
スカートをハラリと床に落として……
靴下を脱ぐ。
(あれ?ハンガー何処に置いたっけ?)
部屋の中をぐるりと見渡し下着姿のまま、自分が仕舞いそうな場所を探す。
バタバタとクローゼットを開けたり、ベットの下を覗いてやっと見つけた、木製ハンガー。
今朝は慌ただしく出かけたから、いつの間にか蹴飛ばしてたみたい。
手を伸ばして拾おうとした時。
カサカサッ……
黒テカリの、
夏場に出現が多くなる……
ご、ご、ご、ご……
(こ、こないでーーっ!!)
それが自分の方に
向かってくるのを見て……
「ひまり、入るよ」
「きやぁーーーーっ!!」
悲鳴をあげながら、
いつの間にか扉の前に居た……
自分が下着姿なのもすっかり、忘れて……
「なっ!!///」
抱き着いた。