第108章 『貴方は私のbodyguard???』後編
はぁー……。
口には出せない盛大な叫び。
心中だけで吐き出して、せめてひまりの顔が見えないように、すっぽりと身体を正面から包む。
「……これなら怖くない?」
「う、ん……安心する」
普通ならあり得ない。
こんな状況で手出さないとか。
無防備にも無自覚にも程がある。
「……とりあえず電気点けたら?」
「明るいと恥ずかしくて……甘えれないもんっ」
(っ!!///)
一番弱い駄々っ子ひまりまで現れて、思わず押し倒そうと動く自分の手をもう片方の手で必死に掴み、引っ込ませる。
(ま、守んないと!雷なんかより、俺のが強敵だし……っ!)
確かに明るいと、
色々と見えてやばいかも。
さっきから
出血大サービスみたいに、胸あたってるし。
……どうすれば。
このお姫様暴走止めてくれる?
こんな据え膳みたいな状況で食べれないとか。
「はぁ……。俺だけにしてよ」
切実にそう願う。
こんな風に甘えられて、耐えれんの俺ぐらいしかいない。奇跡だしほんと。
快楽に任せるのは容易いけど、
まだ二日目の今は耐えるしかない。
身体も欲しい。
けど、心も欲しい。
理性と本能の俺の戦い。