第108章 『貴方は私のbodyguard???』後編
電気消して、ヘッドホン装着。音楽プレイヤーで、適当な曲を聞いて気を紛らわしてた時。
キィ……。
リビングの扉が開くのだけは、暗闇に慣れていた目にしっかり映った。
一応ボディガードの自覚だけは備え、神経を尖らせていた俺は強盗か何かだと思い、ヘッドホンを素早く外し身構える……
けど、現れたのは
「……ひまり」
枕を抱えた本物のひまりの姿。
一気に拍子抜けして、
ソファから立ち上がると……
ゴロゴロ……ゴッ……
「……頑張ったんだけど。やっぱり怖くて……」
フラッシュを焚いたような
光が一瞬だけ広がり……
「……一緒にいて」
涙目のひまりを照らした。
そして
ドォーーーッン!!
「きゃあーーっ!!」
爆発音が耳に届き……
「家康……っ!」
枕ごと俺の腕の中に、
可愛さ増量中のひまりを届けた。