第107章 『貴方は私のbodyguard???』前編
リビングのソファー。
そこに運ばれたタオルケットと枕。
最初はひまりの部屋の隣。
客間に案内されたけど、俺は理性が持たなくなると判断して、速攻断った。
何か飲み物持ってくるね!
あ!あとは……っ!
ひまりは、パタパタと走り回り。
その度に良い香り漂わせて……。
(ってか何?普段より、ソワソワしてるような……?)
まぁ。落ち着きないのはいつもだし。
連絡なしで急に来たから、こんなもん?
カチャカチャ音を立て、麦茶を運んで来たタイミングでお盆を奪い机に置く。お客さんじゃないから気にしなくて良い。
そう説得して何とか、
ソファに座らせた。
「ごめんね。何も知らなくて」
チラッとお伺いを立てるみたいにクッション抱き締め、俺を横目で見上げるひまり。
うっ。
イキナリきた。
「別に。俺、寝れたら何処でも良いし」
「もう高校生だから、大丈夫って。ちゃんと言ったんだけど」
「さっき、確認もせずにドア開けたの誰だっけ?」
今後の為に少し強めの口調で言う。
まぁ、どうせ言い返して。
全然反省しないんだろうけど。
言うだけ無駄かもと思っていると、
「次からは、気をつけるから……」
は?
予想外の返答に
一瞬、空耳かと思って
ひまりを凝視すると……。
「だ、から……怒らないで?」
ひまりは切なげに眉を少し寄せ、
上目遣いで俺を見る。
ソファの上でぺたんこ座り。
お風呂上がりの濡れた髪から、甘い香り。
いつの間にかクッション膝に置いて、
キャミソールと短パン姿で、俺の方に身体向けてるし!
(ってか見える///寄せてる胸元!お、俺の目線の高さだと///)
しかも、
キュッ。
極め付けに、
俺の服の裾端、可愛く掴んでるし。