第101章 夏の大三角(10)※R18
ちゃぷんっ。
「家康……?」
湯煙の中。
ゆっくりと湯船に入ってきた俺を髪を結い上げたひまりが、不安そうに見上げる。
「……ひまりが、湯船に浸かってるとこ想像したら。やっぱり我慢出来ない」
「やっ///こ、こっち来ちゃだめ///」
パシャパシャッ……
水跳ねの音を鳴らしながら、逃げるひまりを後ろから捕まえて、
「逃がさないよ」
結い上げた髪から滴る水滴。
しっとりと濡れた首筋に垂れるソレを、掬い取るように……俺は舌を這わせながら頭をゆっくりと下から上へ動かす。
「ん……っ」
ピクンッ。
小さく震える肩。
ひまりの口から甘い吐息が溢れ……
その反応を見た俺は自分の方に顔を向かせると、素早く唇を奪う。
「だ……めっ……んっ…っ」
最初は顔を逸らし身を捩っていたひまり。唇が離れる度、俺が強引に引き寄せ口づけを繰り返すと、
次第に唇を薄く開き……
俺を招き入れ、
自らの舌を絡ませ始めた。
「……滝行、頑張ったご褒美に」
唇を離し、
ひまりを正面に向かせる。
トロンとした瞳。
上気した頬。
さっきの口づけで結い上げた髪が乱れ、頸に絡みついていて……
それだけで唆られる……
無茶苦茶にしたくなる……
湯船に浸かった身体。
逆上せるぐらい熱く火照りだし……
「……ひまりくれる?」
ちゃぷんっ……。
「きやぁ///……っ」
肌に吸い付いたタオルを剥ぎ取ると、ひまりは湯船に肩まで浸かり、両手で肌を隠す。
白濁りの湯。
これだと、見えないし。